<巨人3-7阪神>◇3日◇東京ドーム

 巨人が本拠地東京ドームでの今季初戦で完敗した。先発東野峻投手(24)が3回に3者連続本塁打を浴びるなど6回6失点で降板。2000本安打が目前となっている3番小笠原道大内野手(37)が2三振を含む4打数無安打に終わるなど、阪神先発の能見の前に反撃が遅れた。これで苦手の左腕には3年越しの8連敗となった。

 巨人を待ちわびていたファンの大歓声は、時間がたつにつれてため息へ、そして沈黙へと変わった。3回までに5失点。打線も能見の前に、6回まで東野の本塁打以外では二塁も踏めなかった。原監督は「守りのリズムを攻撃に、そのリズムが今日は作れなかった」と、振り返った。

 大観衆の注目を一身に受けた小笠原も、自分のリズムをつくれなかった。あと2本で2000安打ということで、打席に向かう度に大歓声を浴びた。だが、結果は「最後は良いところに投げられたが、それまでは紙一重の部分もあった」と4打数無安打。歴史の目撃者になりたいと願う本拠地のファンの思いを、この日はかなえられなかった。「自分の打撃を1打席1打席しっかりやって、その中でいつかは出ると思っています」と冷静に先を見据えた。それよりも「勝てれば一番良かった。何とか明日、勝てるようにしたい」と、ホーム開幕戦で勝利を贈れなかったことを悔しがった。

 巨人打線は前回対戦で能見に3回までに8三振を喫した。そのうち、7つがフォークでの空振り三振だった。この日も9回までに8三振を喫したが、フォークでのKは1個。これまで苦しめられてきたウイニングショットの見極めには進歩を見せ、岡崎ヘッドコーチは「低めの見極めはできていたし、この前と同じやられかたではない」とした。最終回には坂本が本塁打を放ち、長野も2死から適時打を放つなど粘りも見せた。

 この日の東京ドームの照明は、通常時の約73・5%の明るさだった。東日本大震災による節電対策だったが、長野は「大丈夫でした」と話した。原監督も「あまり意識がない。プレーをしているとね」と問題なしを強調し、「久しぶりに良い環境で野球ができた。エネルギーが注入できた。結果はこういう形になりましたけど、明日以降も東京ドームで試合ができるんだという点においては、今年においては意義ある一戦だったと思います」と締めくくった。グラウンドでのプレー同様、チームの雰囲気も、暗さを感じる必要はない。【浜本卓也】