<オリックス2-6巨人>◇11日◇京セラドーム大阪
由伸&亀井とともに、勝てる巨人が帰ってきた!
右手薬指骨折で離脱していた亀井義行内野手(28)が「1番三塁」で5月14日の広島戦以来、左肋骨(ろっこつ)骨折の高橋由伸外野手(36)は「5番右翼」で4月26日のヤクルト戦以来のスタメン復帰。いきなり亀井が1回に先制2号ソロを放てば、高橋由は6回1死二塁から右前適時打!
活気づいた打線は、今季2度目の4連打をマークするなど2ケタ10安打で交流戦最多タイの6得点。投打かみ合う快勝で連敗を4で止めた。原巨人は、残り100試合からの再開幕ダッシュを狙う。
真骨頂のフルスイング。狙い球は絞らない。高橋由は投球と同時に右足を上げ、着地するとスッと反応した。6回1死二塁、近藤のカーブに体をくるりと回転させた。速い打球が右前にライナーで突き抜ける。復帰戦第3打席の適時打にガッツポーズも見せた。代名詞ともいえるファーストストライクからの積極性に「たまたま振ったら当たったよ」と謙遜したが「1本出てほっとしています」というのが本音だった。
新たなスタートだった。1月の自主トレ中「もちろん全試合出場できればいいけど、レギュラーが決まってるわけではないからね」と若手の台頭する中で危機感を抱いた。キャンプから結果を残し開幕スタメンを勝ちとった。そんな直後の骨折。1カ月を超えるリハビリ期間も常に試合をイメージしてきた。
負傷して約2週間後、ジャイアンツ球場の室内練習場でマシン相手にバント練習。スイングはできても衝撃で患部が痛むため、ボールは打てない。わざと空振りし、目慣らしだけのために打席に立った。「やれることをやっておかないとね」。焦る気持ちを抑え、基本練習を繰り返した。
自宅のテレビで見るナインはもがいていた。自分と同じだから手に取るように分かった。「必死でやってるのは伝わってくる。僕も必死になってやってるので」。この日の試合後「チームもそうだけど、自分が打たないと。1本出ないと自分も始まらない」と話し、チームとともに再出発した。
亀井も華々しく復活を遂げた。骨は完全にくっついていないが、最初のスイングで先頭打者本塁打。バックスクリーン右への完璧な当たりだった。「1番で起用してくれて意気に感じました。全神経を集中させました。勝ててよかったです」と喜んだが、「欲を言えば5の1(5打数1安打)じゃ、まだまだです」と、さらなる貢献を誓った。
45試合目にして、欠けていた歯車が修復した。原監督も「今年のベストメンバーっていいますかね。良いスタートが切れたと思います。非常に良い形で明日につなげるゲームができた」と、巻き返しへの手応えを口にし、再スタートの日と強調。本領を発揮する時が来た。【斎藤庸裕】



