<巨人1-7中日>◇18日◇東京ドーム

 なでしこジャパンのようには戦えなかった。巨人は来日初先発となる中日ソトの前に、高橋由伸外野手(36)の4号ソロによる1得点だけ。3回以降は二塁も踏めぬ完敗で初勝利を献上した。今季初勝利を与えたのは7度目。前半戦の最後となる9連戦は、7試合を終えて3勝4敗と黒星が先行となった。

 ふがいない完敗だった。巨人打線は、中日の1年目左腕・エンジェルベルト・ソト投手(28)にガッツポーズ連発を許した。直球は140キロ前後、変化球はチェンジアップとスライダーだけ。これまで中継ぎ11試合で先発は来日初。初回に高橋由が先制アーチを放ったが、その後はさっぱり。3回以降は二塁すら踏めない。結局5回を1点で抑えられ、まんまと初白星をプレゼント。今季38敗の中、プロ入り初勝利の献上が7度と「初物に弱い」ジンクスは鉄板だ。

 打てない典型例はフィールズだ。1点を追う2回2死走者なし、カウント3ボール0ストライクから、高めのボール球を打ち上げた。天井に隠れた打球を、中日守備陣が見失ったため、記録は左二塁打となったが、実際は凡打だった。「打席では任されている。あのカウントならば、僕にとっていい球が来ると思った」とフィールズは言うが、7番打者なら四球を選ぶことも重要なはず。

 ソトの印象を問われた原監督は「一生懸命、放っている感じですね」と話した。そこには「決して打ち崩せない投手ではない」という意味がにじんでいた。それでも、まるで攻略できない。フィールズに限らず、チーム一丸となって食らいつく粘りが、今の打線にはない。なでしこジャパンのW杯制覇に原監督は「粘り、執念。力とか実力を超えた域だよね。何か異次元というか4次元的な力も左右したのかなというような、すべての力が、なでしこジャパンを世界一にしたと思います」と言ったが、巨人にこそ、同じものが必要なのではないか。【金子航】