<中日0-1ヤクルト>◇2日◇ナゴヤドーム

 落合竜が首位ヤクルトに敗れ4位に転落した。落合政権ワーストとなる今季14度目の完封負けでヤクルトには1勝8敗1分けと散々。きょうの第2戦に敗れれば自力優勝の可能性が消滅する。得意の本拠地で力負けした昨季王者。このままズルズルと沈むわけにはいかない。

 昨季王者の面影はなかった。1点を追う9回、ヤクルトの守護神林昌勇のミスもあって無死二塁と絶好のチャンスが訪れた。だが、代打野本が送りバントを決められず三振に倒れた。平田、荒木も力ない凡打で万事休す。得意の本拠地で逆襲の8月をスタートするつもりが、逆に今季最大10ゲーム差と突き放された。

 「見ての通りだ。何かあるか?

 これでドックから出るのに最低でも5試合はかかるってことだな」

 会見場にやってきた落合博満監督(57)はこれだけ言い残すと足早にロッカー室へと引き返していった。余裕の笑みも、強気のオレ流節もなかった。得意の本拠地で胸を突き合わせて敗れた事実が、指揮官の口を重くしたのかもしれない。

 先発投手が安定感を見せ、1点を争う展開となった。まさに落合竜の土俵だったが、逆にしたたかさ、粘り強さを見せたのはヤクルトの方だった。勝負を決めた1点は3回1死、ネルソンから四球をもぎとった青木を田中が進め、畠山が犠飛で返したもの。一方でオレ竜打線は二塁を踏むこと7度、三塁を踏むこと4度、それでもホームだけは踏めなかった。

 5月17日以来のBクラス転落。きょう敗れれば80試合目にして自力優勝が消滅する。「ただの数字遊び。まるっきり気にしてない」。落合監督は常々、自力優勝についてこう言う。確かに逆転優勝した昨季も104試合目で1度は消えたが、消滅時点で4・5ゲーム差だった。今季はすでに10ゲーム差。とても楽観できる状況ではない。【鈴木忠平】