<横浜6-7巨人>◇9日◇長野

 よみがえった「オガラミ」の破壊力が窮地を救った。1点ビハインドの4回無死。巨人小笠原道大内野手(37)が横浜高崎の直球をとらえた。乾いた打球音を残し、右中間を真っ二つに切り裂く二塁打。観客席の大声援が鳴り響く。そして続くアレックス・ラミレス外野手(36)の13号2ラン。今季29試合目の「3番小笠原、4番ラミレス」。連打で打点は5月1日以来3カ月ぶりだった。

 「今日は大事な試合だったので。そこで打てたのはよかった」(小笠原)。首位打者長野を欠くマイナスの要素を「オガラミ」が難なくはねのけた。小笠原は8月の7試合で打率4割1分6厘、3本塁打6打点で絶好調。それでも「1つ1つやることをやるだけですから」と常に冷静。逆転されていた7回には同点の4号ソロを放った。長野の不在に関しても「みんなで頑張ってやっていくしかないのでね」とうなずいた。

 ラミちゃんも豪快に打ちまくった。3安打4打点はともに今季初。「初めての猛打賞を打てたのですごくうれしい。長野の皆さんの前でこういった結果を出せて最高です」と、満面の笑みを見せた。7得点のうち3番4番で5打点。それでも「長野さんが欠けているので早く戻ってきてほしいですね」と、強力巨人打線の完全復活を待ち望むように話した。

 「オガラミ」の長打で相手を苦しめる、昨年までよく見た“ジャイアンツのストロングスタイル”で寄り切った。今季初の6連勝で借金完済に王手。前半戦総括で「まだ30%くらいしか燃焼してない」と話していた原監督は、「60%ぐらいかな。まだまだ!」と満足はしない。「貯金3が5割」との考えがある同監督は「まだ借金4だ!」と歯切れよく答えた。長野が帰ってきても3番小笠原かと問われても「その辺は何とも。しかし我々は全員で戦っているわけですから」。「オガラミ」という中心があれば、長野不在も乗り切れるはずだ。【斎藤庸裕】