<横浜6-5巨人>◇15日◇横浜

 巨人にとって、悪夢のようなバント処理だった。2-2、同点の5回だ。2番手の巨人高木康成投手(29)は先頭の渡辺に右前打を浴びる。無死一塁。続く石川は投前にバントを転がす。一塁に投げろと指示する阿部のしぐさを「捕球する」と間違えた高木は、ボールから素早く離れた直後に、自身の判断の間違いに気が付いた。だが、再びバント処理をしようとするとバランスを崩し、コケてしまった。記録は安打でオールセーフ。原辰徳監督(53)は「高木もそうだけど、1つのバントをアウトも取れないというのは、バッターを抑えるということになると難しい状況になるでしょうね」と、コメントしようもない様子だった。

 3番下園は2球のバント失敗などで追い込んだ後の5球目、真ん中に入るカットボールをフルスイングされた。まさかの勝ち越し3ラン。仮に、バントを決めてくれていれば、こんな屈辱は訪れなかった。13日の敗戦も村田の本塁打が痛かった。本塁打だけは避けなければならないケースで、ともに本塁打を浴びた。ミスが招いた2敗だった。

 最下位横浜にカード負け越した。横浜の7月以降のカード勝ち越しは、2試合雨天中止になった9月の阪神戦を除けば、8月5日から7日の中日戦だけ。それなのに今カード、2つの白星を献上した。チームとしての目標が薄れた横浜に負け越したことに、原監督は「それは仕方がない」と特別視しなかったが…

 「リアル5割」が遠い。今年の原理論では貯金4=勝率5割。今季4度目の挑戦も失敗。横浜に苦戦している間に、首位ヤクルトとのゲーム差は7・5と広がった。この3日間での2敗の意味は重い。【金子航】