巨人の球団代表兼ゼネラルマネジャー(GM)を解任された清武英利氏(61)が19日、渡辺恒雄球団会長への徹底抗戦を予告した。電撃解任から一夜明けたこの日、宮崎市で行われた母校の宮崎南高の50周年記念式典に出席し、一連の騒動について言及。コーチ人事を巡る渡辺会長の行動を「不当な介入」と、改めて批判し「これから本当のことが分かってくる」と、週明けにも記者会見を開いて対抗措置を明らかにする考えを示した。

 巨人の球団代表兼GMとして出席するはずだった講演の冒頭、清武氏は自虐ネタで笑いを誘った。「今日からはただのキヨタケです。名刺を取られ無一文になりますが、心は晴れ晴れとしています」。母校の後輩や地元の支援者で埋め尽くされた会場が沸いた。さらに「もし、清武頑張れ、という方がいらっしゃったら、拍手していただけますか?」と、問い掛けると、約1800人の出席者から大きな拍手が起こった。“ホームグラウンド”の宮崎で圧倒的な支持を得た清武氏は「地元で母校ということもあるのでしょうが、支援してくれる方が多い。それだけで今日は満足です」と、うなずいた。

 式典では球団代表時代に手掛けた新人獲得や選手育成のシステムを題材に講演した。また、チームは同じ宮崎市内で秋季キャンプを行っているが、グラウンドを訪れることはなかった。

 読売サイドとしては解任で一連の騒動に区切りをつけた形だが、球団に遠慮する必要のない立場になった清武氏が、逆に対決姿勢を強める可能性は高い。清武氏は渡辺会長に反旗を翻したことについて「権力者の不当な介入からコーチを守ろうとしただけ。後悔も反省もありません」ときっぱりと言い切り、日本シリーズの終了を待って新たな動きに出ることを示唆した。

 これまで表に出ていない新情報を暴露する可能性についても「それも含めて記者会見で…。日本シリーズを台無しにするようなことがあってはならないので、今日は多くは語りません」。具体的な話は控えたものの、水面下で反撃の準備を整えているのは間違いない。事態が収束に向かう気配はない。新たな嵐の始まりを予感させる1日となった。【広瀬雷太】