キヨシと呼び捨てで構わない。DeNAの中畑清監督(58)が18日、ノック中の「呼び捨て」「ため口」を容認した。2月1日から沖縄・宜野湾で行われる春季キャンプで自らバットを握る。監督と選手の“真剣勝負”に遠慮はいらない。中畑監督は、「俺のことを呼び捨てにするのなんて、全然いいよ。ため口だってOK」と言い切った。
先輩後輩を重んじるプロ野球界。ましてや監督と選手だ。しかし、限界を超えた練習では、そんな常識は頭から消えていく。「キヨシ!
ちゃんと打て!
なんて言われたらいいね。けどノックの強度はワンランク上がるよ。殺しにいくから。なめてんのか!
って感じでね」。思い描くのは、そこまで追い込んだところから生まれる、強い信頼関係の構築。「そうなったらしめたもの」とニヤリと笑った。
現役時代、長嶋監督(現巨人終身名誉監督)と“真剣勝負”を繰り広げてきた。キャンプ中での特守。「周りは見えなくなって、見えるのは長嶋さんだけ。このクソおやじ!
とか、どこ打ってんだよ、クソノッカーとか言ってたよ。球もキャッチャーじゃなく、長嶋さんを狙って投げたよ。でもあの人、よけるのうまいんだよね」。
もちろん、ヤジるだけは許さない。全力を出し切っているか、ただ飛びついているだけか、見極める。「グラブを上から下に斜めに出しているようではダメなんだ。下から出さないといけない」。正しい技術を体にたたき込むことが、ノックの第一義だ。
この日は1時間半のウオーキングと筋トレを行い、ノックに向けた体作りに余念はない。「あと2週間で自分の体もちょうど仕上がるんじゃないか」と中畑監督。宜野湾での“対決”が待ち遠しくて仕方ない顔だった。【佐竹実】<中畑流チーム改革>
◆6勤1休
キャンプを昨季までの4勤1休から変更。「練習するのが当たり前の世界。選手は覚悟してほしい」と猛練習を予告した。
◆主将指名せず
選手の中から自然に決まることを希望し、あえて監督から指名はしない。
◆三浦キャンプ2軍スタート
若手投手の競争を促す目的もあり三浦の2軍スタートを決定した。
◆宜野湾球場の芝生取り除きを要望
15日に宜野湾球場を訪れ、特守用のスペースを設けるため一、三塁ファウルゾーンに張り出した天然芝を取り除くことを市に直談判した。



