左肩、守備はOK!

 左鎖骨骨折から復活を目指す阪神桧山進次郎外野手(42)が23日、守備面でGOサインを出した。甲子園のクラブハウス内で練習。「キャッチボールはバンバンやっている。自分の思うようにグラブを動かせる。問題ない」と順調な回復ぶりを口にした。

 また1段、完全復帰への階段を上った。キャッチボールでの捕球動作がスムーズになった意味は大きい。左手につけるグラブさばきで起点になるのが左鎖骨や左肩周辺だ。不安が解消され、今後の練習メニューの幅も広がっていく。

 患部の回復をうながすためにも、温暖な沖縄キャンプ参加が決定。リハビリを担当する権田トレーナーもキャンプでの練習について「入れるところは入って、できないことは別でやっていけばいい」と説明する。今後の回復状況にもよるが、より患部に負担のかかる飛球の捕球など、守備練習にも取り組むことになりそうだ。

 年明けからは常夏のグアムで自主トレを実施。定期検査で一時帰国した後も再度訪れ、17日には右手だけを用いてティー打撃を行った。19日にも両手でバットを握り、スイング軌道を確認した。打撃面も順調に回復している。それでも「打撃はキャンプ中に間に合わせないといけないということもない」と慎重な姿勢を崩さない。

 あくまで開幕1軍に照準を合わせて、着々とメニューをこなす。自由自在な捕球が可能になり、神様にまた明るい光が差し込んできた。【酒井俊作】