<巨人5-0広島>◇1日◇東京ドーム
巨人宮国椋丞(りょうすけ)投手(20)が離れ業をやってのけた。本拠地デビューとなった広島戦でプロ初完封。被安打3と完璧で、プロ初打点も挙げた。危なげないマウンドとは対照的に、お立ち台は素朴さ満開。誰からも愛される20歳は先輩からもみくちゃにされた。
人生初の「お立ち台」が宮国のキャラクターを表す“源泉”だ。「こんなに多くの人がいるとは思いませんでした。ありがとうございます」と、根っからのシャイボーイぶりを発揮。3回2死一、三塁で中前打を放ち初安打初打点をマークするも「打てるとは思っていなかったんで…。すみません。手が痛かったです」と、あっけらかん。マイクでも拾えるかどうかの声量で実に聞こえにくいヒーローインタビューだった。
4月8日、伝統の一戦(甲子園)でデビュー。7回1失点でプロ初勝利を成し遂げた。チームメートは1軍最年少の投手を「あいつはマウンドだと、なぜか人が変わるんですよね」と、不思議そうに見守る。この日も同様で9回のマウンドとお立ち台、どちらが緊張したか、との問いに「そりゃ、もう…。インタビューですよ」と、頭をボリボリ。ベンチでスコアボードを見ているときには緊張しっぱなしなのに、マウンド上では、ベテランの風格すら漂わせる。9回1死、梵に対する4球目で実松のサインに首を振りフォークを投げた。結果は5球目で空振り三振。マウンド上では堂々と会話した。
りりしい顔つきのマウンド、あどけなさ満載の愛らしい日常。これもまた宮国が持つ天性の「硬軟」だ。【為田聡史】



