<巨人1-1DeNA>◇10日◇東京ドーム

 巨人先発杉内俊哉投手(31)が129球目につかまった。8回2死、走者を二塁に抱えて打者は筒香。今3連戦、この打席まで11打数無安打、7三振と抑え込んでいた3番打者が相手だった。

 1ストライクからの2球目。内角直球を右前に打ち返され、追い付かれた。杉内は「狙われていた感じがあった。自分の中で勝負、悔いだけは残したくなかった」。阿部は「最後に変化球、が頭にあった。ボール球にすればとも思うが“勝負兼”だった」と、立ち上がりからなかなか前に飛ばなかった杉内の直球を信じた配球だったと説明した。

 勝負球として変化球を有効に使うことは、ベンチとバッテリー間で確認していた。筒香は、第1打席から杉内の曲がりが大きい外角変化球にタイミングが合っていなかった。3連戦中、7三振の内訳も変化球を振ったものが6つだった。内角に強い球を見せ、外角変化球で仕留めるシナリオだったが、129球目の直球は裏目に出た。秦バッテリーコーチは「初球の真っすぐ、ファウルはタイミングが合っていた。走者二塁、球数など、総合的に考えなくてはいけなかった。結果として、ピッチャーに負担を掛けてしまって申し訳ない」と反省した。

 7回までで116球を要すも主戦投手らしく続投。最後の最後で詰め切れなかった。原監督は「続投は本人と話をして。元気も良かったし『じゃあいこう』と決めた。確かに残念だが、いいピッチングをしてくれました。負けなかった、というところ。死力を尽くしてこうなった。両軍1歩も引かず、こうなった」とした。12日、秋田のヤクルト戦で借金を返済する。【宮下敬至】