<オールスターゲーム:全セ4-0全パ>◇21日◇松山
坂本が同年代の対決に勝った!
全セの巨人坂本勇人内野手(23)が、同じ1988年(昭63)生まれの日本ハム吉川から豪快な2ランを放った。2安打2打点で敢闘賞にも選ばれ賞金100万円をゲット。MVPは、やはり同年代の広島前田健太投手(24)に譲ったものの抜群の存在感を見せた。「88年会」を結成し、東日本大震災の復興支援活動を計画している同世代が、球宴でも中心となって大暴れした。
坂本が、プロ野球界の未来を担う「黄金世代」の中心に陣取った。3回裏、マウンドには同い年の吉川がいた。初球は144キロ直球を空振りし、1ストライク。「真っすぐが速いピッチャーなんで、真っすぐを投げてくれると思っていた」と、直球一本に狙いを絞った。当然のように投げ込んできた真ん中低め142キロ直球をジャストミート。すくい上げるようなスイングで左翼席へ着弾させた。
全セ先発の前田健、第1戦で全パで先発した日本ハム斎藤、明日23日に先発予定の楽天田中は、いずれも同じ88年生まれ。MVPに選ばれた前田健が「(坂本から)賞を狙うなよって言われたけど、自分が狙っていましたね」と話せば、坂本は「打った瞬間に分かりましたね。同級生なんで、思い切って振ろうと思っていました。もう1本打っていればね」と、少しだけ残念がった。同じ世代の選手を存分に意識して臨んだ球宴だった。
互いに切磋琢磨(せっさたくま)し、チームの中心選手として、この舞台に立っている。このほど同い年のメンバーと「88年会」を結成し、東日本大震災の復興支援活動を行うことも決めた。時に競い、時に力を合わせる。そんな存在が坂本には心地いい刺激になっている。「マエケンが投げていたり、そういうのは楽しめましたよ。同じ世代として、お互いにいい成績を残して球界を盛り上げたいですよね」。
松山は思い出の地でもあった。「守備について考えた場所なんで。内容のある2週間でしたね」。1月にヤクルト宮本と合同で自主トレを行った。名手から守備の基本をみっちりと教わり、鍛えられた。この日、空港から球場入りするときは「懐かしいなあって思いながら来ました」と、車窓からの景色を眺めながら自然と身が引き締まった。
「去年よりはレベルが上がっている。大舞台でいい勝負ができて良かった」。同世代と競演した舞台で、自身の成長を確認することができた。坂本にとって球宴は、単なるお祭り以上の価値がある舞台になっている。【為田聡史】
◆88年会
1988年(昭63)生まれの楽天田中が巨人坂本、広島前田健とともに同い年の選手へ呼び掛け、「88年会」を発足して今オフから東日本大震災の復興支援活動などを計画している。




