阪神和田豊監督(49)が「トップ会談」で謝罪した。24日夜に大阪市内のホテルで、坂井信也オーナー(64=電鉄本社会長)と会食し、前半戦の反省と今後の戦い方を確認した。チームは借金10で5位に低迷。同オーナーがファンから直接ヤジを浴びたこともあった。

 和田監督

 現場のことでオーナーにもご迷惑をおかけした。謝罪もね。いろんな意味で激励を受けた。思い切ってやれ、と。

 首位巨人と15ゲーム差をつけられ、優勝は絶望的な状況だ。それでも一戦必勝の姿勢は不変であることで、フロント、現場は一致した。

 坂井オーナー

 まだ試合が残っている。1つでも多く勝って、1つでも順位を上げる。我々も監督もそう思っている。

 選手起用に関しては、若手とベテランの融合を理想とした。

 坂井オーナー

 無理に若手を使うということではない。勢いのある選手を使うということ。

 これは指揮官も理解している。前日のシート打撃でアピールした歳内や松田らも合わせ、若手のチェックを怠らず、チームを活性化させていく。3年契約の1年目である和田監督については、坂井オーナーは「あらためては別にない」と話すにとどめたが、信頼は揺らいでいない。【田口真一郎】