<日本ハム4-2ソフトバンク>◇15日◇札幌ドーム
北の大地で勝ち星を稼いできたソフトバンクがツキにも見放された。9連勝を誇った札幌ドームで実に2年ぶりの連敗。日本ハムの首位再浮上をアシストした。5回2死二塁、右翼手多村仁志外野手(35)が飛球をキャッチした後、ボールを落としたプレーを落球と判定され、二塁走者が生還した。4位楽天が3差で接近。このままじゃV争いよりCS圏争いにのみ込まれてしまう。
ソフトバンクがここにきて3連敗を食らった。9連勝を誇った札幌ドームで実に2年ぶりの連敗。首位日本ハムに4・5ゲーム差とされ、3連覇をかけたペナント争いは、黄信号からいよいよ赤信号に変わりそうだ。
制球難の先発・陽耀勲を4回途中2失点でスパッとあきらめ、継投で勝機を探った。ただ、今のソフトバンクにはツキもない。秋山監督が「余計な1点だよ」とぼやいたのは、5回2死二塁の守りだ。
陽岱鋼が放った右翼への飛球。多村はほぼ定位置でキャッチし、その後右手で持ち替えようとしたボールをグラブからこぼした。これを落球とジャッジされ、二塁走者が楽々と生還した。ベンチからダッシュで飛び出した秋山監督は一塁塁審の東審判員に「捕球した」と抗議したものの、判定は覆らず。0-3とリードを広げられ、この1点で流れは相手に大きく傾いた。
多村もあきれて笑うしかなかった。「人間のやることだからミスはつきものだけど、びっくりしました。(グラブで)はじいたなら分かるけど、パチンと芯で捕った時点でアウトでしょ?」。9回の適時打を含む意地のマルチ安打で不運をはねのけたが、2試合で2得点の打線が流れを引き寄せることはなかった。
2位西武とも4ゲーム差で「2強」の背中は遠ざかるばかり。この2試合は吉川とウルフに抑え込まれ、CSでの再戦を考えると課題は大きい。しかし、後ろを振り返ってみると4位楽天が3ゲーム差まで接近している。下からの追い上げまで気になる窮地。今季最後の9連戦を2勝3敗で折り返し、安全圏と思われたCS進出までぐらつき始めた。【押谷謙爾】



