一二三よ、自分の力で春キャンプ1軍切符をもぎ取れ!

 阪神は5日、オリックスとの練習試合を17日に行うことを発表した。来春の1軍キャンプへの登竜門。和田豊監督(50)は、今キャンプでブレークの兆しを見せている一二三慎太外野手(20)に、さらなるアピールを求めた。

 和田監督は「練習のための練習じゃない。やってきたことをどれだけ出せるか。紅白戦は第2クールまでやるが、その後は人数が減る。味方同士では思い切って内角をつけない」と説明した。

 今日6日からの第2クールで2試合の紅白戦を予定しており、キャンプ参加者が絞り込まれる。ここを生き残って、さらに、3クール目の練習試合で結果を出すことを求める。

 一二三は4日の紅白戦で本塁打を放っているが、「あの1打席に関しては見てみたいが、あの1本で終わらせてはいけない」と、継続してのアピールを要求した。

 中村GMはこの日、一二三を来季ウエスタン・リーグで全試合出場させる方針を示し、「当然でしょう。あれだけの素材」と話した。英才教育で大きく育てる未来の主軸対し、あえて高いハードルを課した。一二三はこの日、休日を返上して室内練習場で練習。「(前日4日の本塁打の)手応えみたいなものはないですね。まだまだそういうレベルじゃない」と、謙虚に挑戦する姿勢を見せた。