DeNA中畑清監督(58)が宣言通りに“地獄のキャンプ”を開始した。6日、奄美大島での秋季キャンプ初日、午前10時から始まった練習は8時間に及んだ。休憩は昼食の30分のみと動きっぱなしだったが、故障による離脱者はゼロ。中畑監督も「やる気満々の気持ちが全員にあった。チャレンジャー精神を見せつけてくれて大合格」と大満足だった。

 “這い上がれ”をキャッチフレーズに掲げたキャンプ。5年連続最下位という屈辱から脱するため、まず肉体的にも精神的にも強くなることを求めた。「今自分が思ってる限界は限界じゃない。新しい限界を知って、乗り越えたら強くなれるんだよ」。

 そのためにキャンプイン前には全選手と面談。課題を洗い出し、筋トレも各自の強化ポイントごとのメニューを組んで、取り組ませている。野手最後のメニューとなった強化走は、中畑監督が「全員ここで死ぬでしょう」と予告した通りの光景となった。筒香、高城らが次々と足をつり、一時離脱。それでもトレーナーのケアを受けながら、全員が予定されていたメニューを走りきった。声を張り上げ続けた中畑監督も「これをやりたいんだよ」と手応えを実感した初日。最後は「もうちょっとペースアップしてもいいかな」とニヤリと笑った。【佐竹実】

 <投手陣>午前(3班に分かれ)○フリー打撃登板(7分間×2選手)&フィールディング○ブルペン投球○バント練習午後○ティー打撃○筋力トレーニング○ランニング(<1>400メートル、300メートル、200メートルタイムトライアル<2>300メートル60秒以内→1分間休憩→200メートル40秒以内→1分間休憩→100メートル20秒以内を1セットで計4セット)○ノック(振り回し)○個別でシャドーピッチング&筋力トレーニング

 <捕手陣>午前○キャッチボール&ペッパー○ブルペン・ノック(3選手だけで1時間10分)午後○ティー打撃、フリー打撃(室内)○強化ランニング(<1>300メートル54秒以内→1分間休憩→200メートル36秒以内→1分間休憩→100メートル18秒以内を1セットで計5セット<2>3000メートル走)○宿舎に戻り素振り

 <野手陣>午前○キャッチボール&ペッパー○ティー打撃○バント練習○フリー打撃(メーン球場と室内の6カ所でローテーション)午後○ノック(内野マンツーマンで40分間、室内で送球、捕球の基本動作チェック

 外野4選手だけで2時間)○走塁練習○強化ランニング(<1>300メートル54秒以内→1分間休憩→200メートル36秒以内→1分間休憩→100メートル18秒以内を1セットで計5セット<2>3000メートル走)○宿舎に戻り素振り