日本野球機構(NPB)が日本代表「侍ジャパン」の常任監督を今秋までに決めることが19日、分かった。NPBは常設化した代表チームによる収益確保を目指しており、常任監督のもとで長期的な代表強化に取り組む方針。台湾から11月に親善試合を打診されていることも判明し、実現すれば新監督の初陣となる見込みだ。

 17年に予定されている第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)での王座奪回が最大目標となるが、代表チームの在り方を検討する「侍ジャパンプロジェクト」が早い段階から準備を進めることを12球団に提案した。常任監督がキャンプや公式戦を視察して選手を選考。オフの国際試合や15年に開催を目指している「プレミア12」に向け、WBCが開催されない年も代表強化に取り組むことになった。

 11月の対外試合は4月の実行委員会で見送ることを決めていたが、台湾側の要望を受けて再検討に入った。NPB関係者によれば、11月15~20日に台湾で開催するアジア・シリーズの前に2試合実施することが検討されており、来週中にNPBの担当者が交渉のため現地入りする予定だという。