<楽天5-0ソフトバンク>◇9日◇Kスタ宮城
高い壁だった。ソフトバンクの自力Vは球界のエースの手でつぶされた。
7回を散発4安打の田中から無失点リレーを食らい3連敗。98試合目。秋山ホークスでは最速となる自力V消滅デーは皮肉にも“田中記念日”と重なった。「(点を)取れれば良かったけど。ギアチェンジもうまくできる。だから16連勝できるんでしょう」。開幕16連勝の引き立て役と化し、秋山幸二監督(51)もあっさりと力負けを認めた。
1回にチャンスはあった。先頭中村が左中間を破る二塁打、今宮は犠打を決めた。ただ、田中はここで150キロ台を連発とシフトアップ。内川は空振り三振、松田のいい当たりも田中の正面を突き、投ゴロ。無得点に終わると、2回以降は相手ペース。3度の得点機は力でつぶされた。三塁には2度たどりついたが、本塁までの道は遮断された。
どの球でも勝負ができる田中に2ストライクに追い込まれると、対応が苦しくなる。対戦した25人のうち16人が第1ストライクから振りにいったが、7回の長谷川の二塁打以外はファウルや空振り。高田、山崎がセーフティーバントを試みても効果は薄かった。これで田中には7連敗だ。
内川は、田中との2度を含む3度の得点圏で凡退した。「僕が打たないからこうなっている。技術が追いついていない。打てる球をファウルにしたり前に飛ばせず、苦しんだ」と責任を口にした。ただ、自力Vが消えても「ここで倒れないよう頑張りたい」と闘志までは消えていなかった。戦いは終わったわけではない。【押谷謙爾】
▼ソフトバンクの自力優勝の可能性が消滅した。残り46試合に全勝しても、95勝48敗1分けで最終勝率6割6分4厘。楽天がソフトバンク戦残り9試合に全敗しても、他カード40試合中39勝すれば96勝47敗1分けで6割7分1厘となる。



