日本ハムの2軍本拠地、千葉・鎌ケ谷で静かにブレーク中の生身の“ゆるキャラ”「DJチャス。」が1日限定で大学教授を務めることが14日、分かった。6月13日に明大で、約200人の学生を前に「スポーツビジネス論」をテーマに特別講師を務める。

 「DJチャス。」こと首都圏事業部ディレクター中原信広さん(46)は明大出身。母校からのサプライズなオファーに興奮が収まらない。「ま、まさかオレが教授って。とにかく、前向きに元気になれる話をしたいぜ」と、早くもテンションは高まる。数十万円するというパープルのタキシードにハチマキ姿という、いつものド派手なスタイルで、教壇に上がるつもりだ。

 異色キャラとして奮闘するチャレンジ精神が、決め手になった。同大商学部の寺島教授は、球界初の社員DJとして2軍戦を盛り上げる姿にオファーを即決。「今、一番旬な人材。入社25年の中で培ってきた経験を学生たちに聞かせてあげてほしい」と期待する。

 鎌ケ谷ではコアなファンから熱烈支持を受けている。純朴な一部ファンは接触を避けるというが、攻めの姿勢は変わらない。球団の2軍幹部も「今年は『チャス推し』でいく」と宣言するなど、追い風が吹くなかでの新たな挑戦。「明治の学生たちよ、頼むからオレに小難しいことは聞くな。そして、あいさつはしろよ、チャス!」。ユニークすぎる球界のおじさんキャラが、大学生に熱弁を振るう。【木下大輔】