<楽天2-3DeNA>◇20日◇コボスタ宮城

 政宗公への祈りが通じた。DeNAが交流戦初戦7連敗にピリオドを打った。9回、守護神三上朋也投手(25)が投ゴロ併殺で1点リードを守り抜くと、中畑清監督(60)は両手を上げてベンチを飛び出した。「みんなが役割を果たしてくれた。ナイスゲーム。ワースト記録を作るのも、崩すのも俺なんだよな」と上機嫌だった。

 この日朝、宿舎から青葉城跡まで歩き、伊達政宗像を前に「俺は強くなる」と誓った。「交流戦で勝率五分の戦いができますように。戦力は整ってきた。母ちゃん見ててな」と約10秒間、祈り続けた。昨季は7勝17敗と大きく負け越しているだけに、「2連戦の初戦を取れば、優位に進める」と言い聞かし、臨んでいた。左大腿(だいたい)二頭筋を肉離れした主砲ブランコが約1カ月ぶりに復帰し、いきなり2打数2安打。中畑監督は「4番がいるといないとでは全然違う。いけるんじゃないかという、雰囲気をつくってくれる」と勝利に酔った。【細江純平】