<ヤクルト1-10DeNA>◇27日◇神宮

 DeNA三浦大輔投手(40)が、ベテランの意地でマウンドを守った。6回まで117球。7回の攻撃で打席が回ると、誰もが交代と思った。中畑監督もそう考えていた。だが、三浦は「いけるところまでいきたい」と伝え、打席に入った。「意地を張らせてもらった。点差もあったし、リリーフへの負担もあったので、いけるところまでいこうと思って」。今季最長の8回まで148球を投げ2勝目を挙げた。

 6月18日ロッテ戦の井納以来、チームに完投はない。前日26日までの後半戦5試合では1試合平均5・6人の投手が登板し、中継ぎに負担がかかっていた。投手兼任コーチでもある三浦は、少しでもブルペンに楽をさせたいと考えた。

 走者を出さなかったのは2回だけと再三ピンチを招くも1失点。この粘りが真骨頂と言ってもいい。「見てる方はしんどかったかもしれないけど、踏ん張って投げられた」。中畑監督は「すばらしい。(三浦)大輔が一番だな。インコースに攻めることで攻撃につながった」と称賛した。これでチームはヤクルト戦に9連勝。ベテランの148球は、チームに勢いをもらたしそうだ。【細江純平】