<DeNA1-2中日>◇17日◇横浜

 DeNA打線がまた沈黙した。2連敗で8月26日以来の5位に転落となった。1点ビハインドの4回。グリエルのソロで同点にするのがやっとだった。7回に1死一、三塁の好機をつくるも、代打後藤の併殺打で無得点に終わり、同点にできず。あっさりと敗戦となった。

 9月に入り、7日の広島戦で11得点挙げたゲーム以外は全て4得点以下。8月はチーム打率2割8分2厘と好調だったが、ここ15試合では2割2分7厘と低迷している。中畑清監督(60)は「攻撃に流れがない。同点にしても勝ち越せない。チームに重さを感じる。打てませんな~」と頭を悩ませた。

 9連戦最終カード中日を相手に勝ち越し、3位阪神との差を縮めたかったが、まさかの負け越し。中畑監督は「何か工夫しないといけない。個々の力では点が取れないのだから打線をつなげていかないと」と19日から広島3連戦で打順変更することも視野に入れた。

 順位は転落したが、4位中日とのゲーム差はなし。中畑監督は「再スタートの気持ちで、気分を切り替える」とCS進出をまだ諦めていない。試合数が6球団で最も多い17試合残っていることと、先発陣が安定していることが救いだ。まだCS進出の可能性は十分にある。8月に見せた勢いのある野球を取り戻せるかが、カギとなりそうだ。【細江純平】