阪神秋山拓巳投手(23)が16日、メンタル強化で1軍定着を目指す考えを明かした。秋季キャンプ地の高知・芸西村の宿舎で契約更改交渉を行い、200万円減の1000万円でサイン。今季登板3試合で未勝利に終わるなど、新人の10年に4勝を挙げて以来鳴かず飛ばずの“伊予ゴジラ”がついに一念発起した。

 秋山

 (試合で)逃げ腰になるところがあるので、(改善したいのは)そのあたりです。メンタルトレーナーの方にお会いして、このオフ取り組む予定です。

 師事するのは、スポーツドクターでプロバスケットボール「東京エクセレンス」のGMも務める辻秀一氏(53)だ。知人の勧めもあり、スポーツにおけるメンタル面の重要性を説いた著書の「スラムダンク勝利学」を読んで感銘。4年間低迷している自分自身も心の持ち方1つで変われると確信し、今キャンプ後に門をたたくことを決めた。

 秋山

 チャンスはあったけどつかめなかった。オフは体を動かす以外の部分もしっかりやって、開幕ローテを目指したい。

 今キャンプでは肉体を鍛え、その後はハートを鍛える。ピンチで弱気の虫が出る自分自身とは、これでさようなら。伊予ゴジラの大変身に乞うご期待だ。【松井清員】