ソフトバンク柳田悠岐外野手(26)が、来季の公約に改めて「トリプルスリー」を掲げた。29日、野球教室「ベースボールキッズin九州」の長崎会場で小学生たちに打撃を指導した。

 小学生の1人が柳田の来季公約Tシャツを着ているのを発見。背中に力強く「トリプルスリーすっ。」と書かれているのを見て「ムリっす…」と苦笑いした。

 このTシャツ、定価3000円で公約が達成できない場合は、購入者が3000円分のグッズショップクーポン券と交換できる仕組み。しかも、その負担は「公約違反」として選手が負担するという話もある。

 24日のファンフェスタで発売され、柳田のTシャツは500枚即日完売。現在も公式HPで来月14日まで予約受け付け中。現在すでに200枚の予約が入り、合計1000枚は行きそうな勢い。それならば満額が「違反金」となれば300万にもなるだけに柳田は「もう買わないで~」と悲鳴を上げる。だが今季打率3割と30盗塁はクリア。15本だった本塁打も来季はヤフオクドームのフェンスが低く左中間、右中間が狭くなるとあって追い風だ。

 侍での経験も生かす。「モーノー(ロッキーズ)がすごかった。フルスイングだし、ボール球を振らないところ」。日米野球で対戦した左の大砲は、追い込まれても常にフルスイング。理想の形を来季は取り入れるつもりだ。

 「トリプルスリー」を達成すれば「Tシャツの公約達成」で球団側から何らかの形でお礼があるという。ギータを初め公約を掲げた16選手が発奮すれば、球団が初めて企画した刺激的なTシャツは、連覇への大きな後押しとなる。【石橋隆雄】