阪神南信男球団社長(60)が5日、球団80周年のメモリアルイヤーの幕開けに「3カ条」を掲げた。<1>コミュニケーション<2>スピード<3>ポジティブ(前向きな姿勢)の3つの言葉を強調した同社長は、全員が一致団結しての優勝へ号令をかけた。また新シーズンへ最大の懸案事項として鳥谷残留を挙げて「残ってくれると信じている」とあらためて残留を願った。

 悲願の優勝へ、南球団社長の口調は力強かった。球団スタッフが勢ぞろいした年賀式の冒頭であいさつに立つと、こう切り出した。

 「今年は球団創設80周年。前回の優勝から10年でもあります。いろいろな意味で節目の年。力を合わせて優勝に向かって頑張っていきましょう」

 1935年(昭10)に大阪タイガースが創設されてから80年目を迎えた。ただ、前回優勝の05年シーズンからは10年がたとうとしている。CSを制覇し、日本シリーズに進出した昨季を上回るにはもう優勝しかない。同社長は、そのためのキーワードを3つ掲げた。

 「1つ目はコミュニケーション。結束という意味で不可欠だと思います。そうすることでいいアイデアも出てくると思います。2つ目はスピード感をもって仕事をする。球界の1年のサイクルは決まっているので。3つ目は前向きな気持ちで仕事に取り組むこと」

 南球団社長は優勝のための「3カ条」をこう説明した。今年は和田監督就任以来のスローガン「Go

 for

 the

 Top

 熱くなれ!」の“熱くなれ”を変更して“as

 One”とした。全員の力を結集する意味でコミュニケーションを最優先に強調した。

 さらに常に決断を迫られる球団トップらしくスピードという言葉も盛り込んだ。そして、人気球団ならではのハードルを乗り越えていくための合言葉はポジティブだ。今オフは目立った補強がゼロに終わったが、それでも前向きに対処して乗り切っていく覚悟が伝わってきた。

 「結束というのは勝負の世界では大事なこと。ただ会社においても、全員が同じ方向を向いて、同じベクトルで仕事をしていくと大抵の目標は達成できる」

 和田政権4年目を迎える現場はもちろん、球団スタッフも、全員の力を結集してメモリアル優勝を奪いに行く。【鈴木忠平】