DeNA山本祐大捕手(27)とソフトバンク尾形崇斗投手(26)井上朋也内野手(23)の1対2のトレードが成立し、両球団から12日に発表された。DeNAはシーズン途中、しかも交流戦前に正捕手放出という異例の決断。先発投手候補と将来性のあるスラッガーの獲得に踏み切った。ソフトバンクは捕手陣の強化に成功した。

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DeNAは先発投手の補強が急務だった。オフには、昨シーズン計439回1/3を投げたケイ、ジャクソン、バウアーが退団。木村球団社長兼チーム統括本部長は「今回の最大の目的は先発できる投手。直近は外国人頼りの先発投手陣だったので、日本人選手で投手陣の層の厚みをつくることが最重要課題だった」と明かした。今回獲得した尾形は今春キャンプから先発転向に挑戦しており、先発候補で期待。先発の経験は少ないが「100球近い球数でも150キロを投げられるような、球の力が非常にある投手」と評価した。井上に関してはチームの編成上、右打ちの野手が手薄で「今後を担ってくれるような右の大砲」と、20年ドラフト1位の伸びしろに期待を寄せた。

正捕手放出という異例の決断に至った背景は「今年優勝するため、中長期で強いチームであり続けるため」。先発投手の補強に動く中で、ソフトバンクから「山本祐大」という固有名詞が挙がったという。捕手陣は球界屈指の層の厚さを誇る。正捕手が抜けても、将来性のある松尾やベテランの戸柱、人的補償で加入した古市らがその役割を十分に担えると判断。「リーグ戦の4分の1ぐらいが終わったところ。まだまだ勝負できる位置にはいるが課題を埋めていかないとリーグ優勝が遠のいてしまう可能性もあった」と、電撃トレードに踏み切った。【山本佳央】

▽尾形 ベイスターズの取り組み、テクノロジーの使い方がいいなと思っていた。34歳までにNPB日本人最速を出したい。