広島の新入団選手が17日、広島大学病院スポーツ医科学センターで体力測定と動作解析に臨んだ。即戦力と期待のドラフト6位飯田哲矢投手(23=JR東日本)は瞬発力で、昨年新人王の大瀬良を上回る数値を記録。15日に大野練習場のブルペンで投球した際に変化球のキレで注目された左腕。期待がさらに高まった。

 飯田は額の汗を拭いながら、1位の知らせに驚きつつ笑顔を見せた。跳躍力や体組成、持久力など8種目を順番に新人9選手が測定。その中で「全身の反応速度」、いわゆる瞬発力を示す数値でトップを記録した。昨年新人王の大瀬良の数値も上回った。もともとパワータイプではなく、筋力に自信があるわけではない。それでも即戦力と期待される能力の高さを示せたことがうれしかった。

 飯田にとってそれ以上の収穫は新たな課題が見つかったことだ。上半身と下半身の筋力数値から、下半身に比べて上半身の筋肉量が少ないことが判明した。「数値に出たことなので、しっかりバランスよくやらないといけないと感じた。これまでも筋トレはやっていましたが、上半身もしっかり鍛えていかないといけない」。ランニングによって下半身が強化された影響もあるが、知らぬ間に下半身と上半身の筋力差が開いていた。

 課題が明確となり、意識は自然と高まる。「ダルビッシュさん(レンジャーズ)など活躍されている方の本を参考にしてやっていきたい」。意識改革で、目指すはメジャーリーガー並みのマッチョボディーだ。

 日に日に評価を上げる飯田は、すでに春季キャンプ1軍同行が決まっている。合同自主トレ初日の15日にはブルペン入りし、首脳陣から高い評価を受けた。「順調にきているので、このまましっかり調整していきたい」。今日18日も、休日返上で汗を流すつもり。春季キャンプへ向けて、評価とともに調整のペースも上げていく。【前原淳】

 ◆飯田哲矢(いいだ・てつや)1991年(平3)3月28日、神奈川・藤沢市生まれ。藤沢翔陵-亜大-JR東日本。最速145キロのストレートに、チェンジアップやカットボールなどの変化球を織り交ぜながら緩急を使った投球が持ち味。1月に、これまでよりも速く変化するチェンジアップも習得した。182センチ、80キロ。左投げ左打ち。