早い、速い!

 DeNAドラフト1位山崎康晃投手(22=亜大)は、早くも捕手を座らせ42球の本格的な投球練習を行った。12日に新人のトップを切ってブルペンに入り、早くも4回目。18日はナックル、カーブ、ツーシームの変化球も交えて視察に訪れた高田GMから高い評価を得た。

 アマ時代のボールとの違いに戸惑いながらも、ナックルを見事に制球した。右打者の内角に揺れながら落とした後、外角低めに切れのいい速球を決める。もう実戦OKの勢いだ。「ストレートの後のナックルが難しいことが分かった。逆はいいんですが、精度を高めていきたい。直球は力を入れたとき指にかかるボールがあり納得できました」と振り返った。

 高田GMの評価は高かった。「リリーフじゃもったいない。順調にいけば先発でいける。長いイニングを十分に投げられる。球持ちがよく制球も球威もある。総合力がある。やはり1位だね」と珍しくベタ褒めだった。

 山崎には、この日ブルペン入りしたロッテ田中の存在も刺激だった。昨年6月に行われた大学日本代表の選考合宿では相部屋で、ブルペンでも隣同士で投げ合った。

 「休んでいるときも考えている。四流大学と一流大学の違いですね」と笑ったが、それだけではない。「球に力があった。躍動感もあり僕も参考にしようと思った。同級生として負けたくない」と言うのは社交辞令ではない。交流戦での対決が実現すれば、興味は広がる。【矢後洋一】