今秋ドラフトの目玉右腕、亜大・東浜巨投手(4年=沖縄尚学)が28日、プロ志望届を提出した。

 神宮球場で会見に臨み「昨日、3カードが終わって一区切りついた。もっと上の世界を目指すのに、新たな決意で臨みたい。(プロは)昔からずっと目標としてきた。ワクワク、緊張する。引き締まる思い」と意気込みを語った。意中の球団はなく、指名されれば12球団OKの姿勢も表明した。

 昨秋、右肘痛を発症。今春は投げ込み不足から平均球速が140キロに満たない中でも抜群の投球術で5勝、4完封と活躍し、最高殊勲選手など投手3冠を獲得した。今秋は3試合で3勝、防御率1・00。27回で31奪三振と球威を取り戻し「徐々にいい感覚で投げられるようになった。春より吹っ切れた。しっかり腕が振れるようになった」と自信を回復した。

 以前は将来を案じる生田勉監督(46)から社会人の東芝入りも勧められていたが、27日に面談を行い、プロ入りを認められたという。「1年目から即戦力として仕事が求められる。ゲームメーク、完投能力などトータルで勝負していきたい」。リーグ史上6位の通算34勝、最多の22完封、史上2位の396奪三振の大学NO・1投手が、夢の世界へ飛び込む。【斎藤直樹】