今場所もにぎわっている。八百長問題のあのどん底から、この復活は想像できなかった。テレビのバラエティー番組に力士の出番も多くなった。衛星放送では相撲番組も増えた。
場所前の業師特集番組に、元横綱3代目若乃花の花田氏が出ていた。白鵬攻略法を聞かれて「スキはある。中に入って大きくなれ」。前には「白鵬に勝ちたければ、おれに聞きに来い」とまで言っていた。
白鵬は2度目の7連覇がかかる。朝青龍引退後30場所中22場所制覇は驚異だが、白鵬の強さよりも周囲のふがいなさの方が問題だろう。この独走状態での相撲人気も不思議に思う。
双葉山連勝中に出羽海部屋は結束し、策を練る日々だったという。参謀の笠置山は早大卒の当時珍しい学士力士で「横綱双葉山論」という打倒策を書いた。それを生かして安芸ノ海が勝って名を上げた。今は大卒力士花盛りも、そんな理論派はあまり聞かない。
北の湖理事長は「白鵬をもっと研究しないと」と話す。理事長の現役時も参謀がいた。蜂矢は春日野部屋だが付け人を長く務め、関取になっても相談相手だった。一門の連合稽古にしても、ずっと続けているのは二所ノ関一門だけ。稽古も足りないが、研究も足りない。【河合香】


