大相撲の「正月」は初場所が終わってからだ、とよく言われる。とはいえ、新年最初の初場所。心機一転を図りたくもなる。その表れか、幕内で締め込みの色を変えた力士が5人いる。
豪栄道は大関昇進後につけ始めた黒色から、関脇時代までの紺色に戻して「初心」に帰った。嘉風はイタリアの寝具メーカー・マニフレックス社から贈られた鮮やかな緑色に変え、豊響は、12年夏場所で初めて白鵬に勝って涙したときにも締めていた銀色に戻した。
残る2人は理由がまた違う。紺色から銀色に変えた栃ノ心。以前は、師匠の春日野親方(元関脇栃乃和歌)の現役時のものだった。「これも師匠のです。第2の。師匠と話したときに『前のがボロボロなので、違う物をもらっていいですか』とお願いしました」。
11年5月の技量審査からつけた紺色を、1度だけ外した13年名古屋で右膝を大けがした。やはり「師匠の締め込み」は手放せない。
隠岐の海が選んだ深緑も、師匠の八角理事長(元横綱北勝海)が範。「師匠は最初、浅い緑色だった。同じ色だと気持ち悪いと言われるので」。締め込みの色にも、いろいろな思いがある。【今村健人】


