WBO世界バンタム級1位赤穂亮(29=横浜光)が鬼門タイで、日本人初の世界王座奪取を目指す。8月7日の同級2位プンルアン・ソーシンユー(27=タイ)との王座決定戦(タイ・バンコク)に向け、13日に横浜市内のジムで練習を公開。過去、日本選手が世界戦で18敗1分けと勝利のない地での一戦に「誰もやっていないことに挑むだけでは意味がない。必ず勝って帰ってくる。将来的には一番強いと言われている(WBC王者)山中さんとやりたい」と闘志を燃やした。

 同地で行われる世界戦は、試合前の「セレモニー」が長いとされ、リング上で長時間待たされることも多い。気温も高く、コンディション調整が難しいが「試合が始まれば敵地とかは関係ない。同じタイプでかみ合うと思うし、打ち合いを制した方が勝つ。いつも通り戦うだけ」と自然体で臨むことを強調した。国内で調整を続け、8月2日に現地入りする予定だという。