関西の女子ボクサーとして初の世界挑戦が決まっているWBC女子アトム級12位の多田悦子(27=フュチュール)が27日、京都市内で練習を公開した。4月11日の男女同時世界戦(大阪府立体育会館)でWBA女子世界ミニマム級王者・孫抄弄(ソン・チョーロン、22=韓国)に挑戦。今月15日の世界前哨戦に快勝して勢いをつけた多田は「その時より調子はいいよ」とタイトル獲得に自信をのぞかせた。

 「相手をひっくり返そうと思ってない。確実に勝ちたい」とKOを狙わず、結果にこだわるつもり。これまでの試合での自己最長ラウンドは6回だけに、世界戦の10回を想定してスタミナを養成中。現在はサンドバッグなどにめがけ2分30秒×8回の連続打ち込みを毎日行っている。全日本アマチュア2連覇など輝かしい実績を持つ技巧派サウスポーは、3月13日から約2週間、東京でのスパーリング合宿に突入する。