<プロボクシング:WBC世界フライ級暫定王座戦12回戦>◇28日◇タイ・チェンマイ

 WBC世界フライ級22位升田貴久(30=三迫)の世界初挑戦は6回TKO負けに終わった。暫定王者ポンサクレック・ウォンジョンカム(32=タイ)に初回から攻め込まれて、2回にはワンツーからの右にダウンを喫した。6回にも左ボディーアッパーから詰められて2度目のダウン。カウント途中でレフェリーストップされ、6回1分6秒TKO負けとなった。厳しい減量で足が動かず、見せ場も作れずに、ベテラン王者の強打に屈した。升田は「パンチが頭に効いて、何も覚えていない。何となく風景を覚えているが、試合のことは…」と話すのがやっとだった。これで日本人選手の海外挑戦は28連敗。升田の戦績は20勝(5KO)9敗3分けとなった。