<ノア:埼玉大会>◇28日◇埼玉・蓮田市総合市民体育館◇1100人

 佐々木健介(42)が腎臓がんを克服したノアの小橋建太(41)とのチョップの応酬で、史上初のメジャー3大タイトル制覇がかかるGHCヘビー級王者森嶋猛戦(9月6日、東京・日本武道館)に向けスイッチが入った。28日、ノア埼玉大会(蓮田市総合市民体育館)タッグマッチで起田高志と組み、小橋、本田多聞組と対戦。11分45秒、起田が本田のデッドエンドに屈したが、佐々木、小橋は合わせて103発のチョップを繰り出し会場を沸かせた。

 試合後、両者はリングでがっちり握手。佐々木は「王者森嶋は1つ下の世代。小橋選手のチョップに、まだおれたちの年代も負けちゃいけないというメッセージを感じた」と話した。05年7月、ノア東京ドーム大会での両者の激闘は、その年のプロレス大賞ベストバウトに選出された。同世代ライバルとの戦いを終えた佐々木は「今は無性にGHCのベルトが欲しい」と小橋効果でタイトル奪取を誓った。