4月5日の「DREAM.8」(愛知・日本ガイシホール)で行われる76キロ以下の選手によるウエルター級GP1回戦で、同級第一人者の桜井“マッハ”速人(33=マッハ道場)と、08年のライト級(70キロ以下)GP準優勝の青木真也(25=パラエストラ東京)が対戦する。DREAMは19日、都内で会見を開いて発表し、笹原イベントプロデューサー(EP)は「DREAMで出せる一番のカード」と胸を張った。

 フェザー級GP開幕戦となった8日「DREAM.7」のテレビの平均視聴率が、深夜枠とはいえ関東地区2・4%と低調に終わった。危機感を募らせる笹原EPは「いきなり切り札を出すが、出し惜しみしても仕方ない。格闘技に熱がない状況で救世主になってくれるんじゃないか」と期待を込めた。

 会見で桜井と青木は、記念撮影以外で視線を合わさなかった。05年8月の修斗のリングでの対戦では桜井が判定勝ちした。再戦を希望していた青木は「あの時とは違う。いつも通りやるだけ」と冷静で、桜井は「特別な意識はない」と無関心を装った。階級は違えど、PRIDE時代から格闘技界をリードしてきた両雄の対戦に、笹原EPは「5億%、お互い意識しているはず」と興奮気味だった。【浜本卓也】