秋場所での幕下転落が確実で、引退が決定的な元関脇の十両若の里(39=田子ノ浦)が20日、故郷青森県の七戸町で“最後の勇姿”を披露した。

 朝の握手会に始まり、髪結い実演にも登場。相撲協会の計らいで、番外取組では遠藤(24=追手風)と初めて相撲を取った。そして、得意の右上手投げ。引き揚げる花道では、弟弟子の大関稀勢の里(29=田子ノ浦)から花束が贈られた。まさに、若の里のための1日となった。

 「地元で最後の卒業式を開いてくれたみたいで、本当にうれしい。忘れられない巡業になりましたね。長いこと巡業に出てきましたが、今回の巡業は楽しかった」と振り返った。

 引退発表は、地元での巡業を楽しみにして、先延ばしにしてきた。「名古屋場所の千秋楽が自分でも1つの区切りだと思った。でも、青森の人たちがいた。千秋楽から現役を延ばしてくれたのは青森のファンのおかげ。本当に感謝です」。

 17日に父善造さんが急逝したが、力士として巡業を優先し、同行してきた。その役目を果たして、終えた。21日には通夜、22日には葬儀・告別式が営まれる。「(実家の)弘前へ…オヤジのところへ行って来ようと思います。『無事に終わった』と」。落ち着いた後で、引退が発表される見込みだ。