「鉄の拳」を愛称に持つWBO世界フェザー級4位中野幹士(30=帝拳)がランカー対決となる再起戦をTKO勝ちで飾った。過去2度、IBF世界同級挑戦者決定戦で亀田和毅(TMK)と拳を交えて1勝1敗のIBF世界同級5位レラト・ドラミニ(32=南アフリカ)との同級10回戦に臨み、4回0分58秒、TKO勝ちを収めた。過去にKO負けのなかったドラミニを計3度のダウンを奪ってTKO撃破。中野は「負けたら連敗。ボクシングができると思ったらうれしかった。本当に勝てて良かった」と歓喜の涙。コーナーによじ登って雄たけびをあげた。
1回終盤に左ボディーでダウンを先制。2回終盤には鮮やかな左ストレートでダウンを追加。最後は4回に再び左ストレートからの右フックでダウンを奪ってレフェリーストップに追い込んだ。昨年11月、ライース・アリーム(米国)とのIBF世界同級挑戦者決定戦で判定負け。プロ初黒星を喫して以来、約6カ月ぶりのリングだった。
中野は「試合前はどうやって勝つのかのイメージがわかず不安だった。考えたらだめだと思って考えないようにしていた。次は自信を持ってリングに上がれるように練習します」と決意を示していた。
ドラミニとの世界ランカー対決を制し、世界ランキングのアップも期待できる。アリーム戦で世界挑戦に「王手」をかけられなかったものの、再び世界挑戦圏内にカムバックしそうだ。

