前日の初日に、横綱・大関陣でただ1人、黒星を喫した大関稀勢の里(29=田子ノ浦)が、ショックを引きずることなく初日を出した。
対戦成績は20勝13敗だが、最近1年間は3勝3敗と拮抗(きっこう)している関脇栃煌山(28=春日野)戦。迷いなく立ち、左から強烈なおっつけ。右からも相手の差し手を殺す攻めで、一気に土俵際へ。ここで右に突き落とされ体が一瞬、フワッと浮いたが、その後が落ち着いていた。体を密着させ相手をよく見て、もろ手で押し出し2016年初白星を挙げた。
相手の突き落としは頭に入っていたのか。警戒については「集中してやれた」と勝因の第一に挙げた。立ち合いからの流れも「良かったと思う。前に出ていた」と振り返った。
初日黒星発進からの切り替えは、すぐに出来たか? の問いに「うん」と答えた。残る千秋楽までの土俵に向けては「1日1日ですね。まあ、これからっす」と、短い言葉の中に闘志を込めて話した。

