西前頭筆頭の松鳳山(31=二所ノ関)が、2場所連続優勝を狙う横綱日馬富士(31=伊勢ケ浜)を破り、2個目の金星を挙げた。

 立ち合いから激しくぶつかると、横綱に押し込まれたところで、右からすくい投げを決めた。「たまたまですよ。思い切り振ったら、浮いたんで。あれって感じ。よしってなったわけじゃない」と言いつつ、顔には笑みが浮かんだ。

 小結を通算4場所務めた実力者ながら、昨年は十両落ちの屈辱を味わった。気力がなえ、体重は130キロ台前半まで落ちたという。それでも、家族の支えもあってはいあがり、現在は体重も139キロまで回復。照ノ富士に敗れた初日の夜は、愛息の志希也(ゆきや)ちゃん(2)が、軍配におもちゃを乗せて歩き回る姿を見てリフレッシュ。「爆笑させてくれました」。気分転換に成功し、土俵上で全力を出すことに成功した。

 十両転落で「だいぶ精神的にも鍛えられました」。もまれた精神力で、今場所は上位をかき乱しそうだ。