日本相撲協会は31日、大相撲九州場所(11月13日初日、福岡国際センター)の新番付を発表し、御嶽海(23=出羽海)が新小結に昇進した。昭和以降の幕下付け出しで5位タイとなる所要10場所でのスピード昇進。福岡県新宮町内の出羽海部屋宿舎で会見し「素直にうれしい。順調に来たなと思う」と喜んだ。

 昨年の九州は新入幕だった。あれから1年。名古屋場所では5勝10敗と負け越したものの、横綱、大関との総当たりを初めて経験し、大関照ノ富士も倒した。「(この1年は)いい経験ばかりだった」と振り返り「照ノ富士関に勝てたのが良かった。負け続けても、自分の相撲がしっかり取れて勝てたのは大きな自信になった」と話した。

 地元長野県からは32年(昭7)春(2月)場所の高登以来、84年ぶりの新三役。地元の期待も背負うホープは「今場所は厳しい場所になると思うが、勝ち越せるように、自分の相撲を曲げないように、しっかり取っていきたい」と誓った。