13日目の日馬富士戦で左肩から胸付近を負傷し、強行出場となった新横綱稀勢の里(30=田子ノ浦)は、横綱鶴竜(31=井筒)に立ち合いもろ差しを許し、寄り切られて2敗目を喫した。稀勢の里は逆転優勝の望みを懸けて千秋楽で1敗の大関照ノ富士(25=伊勢ケ浜)と対戦する。

 横綱日馬富士(32=伊勢ケ浜)は、関脇玉鷲(32=片男波)に寄り倒され4敗目。玉鷲は5場所連続の勝ち越しを決めた。

 大関照ノ富士は、立ち合い右に変化する注文相撲で関脇琴奨菊(33=佐渡ケ嶽)をはたき込んで13勝目。琴奨菊は6敗目で10勝に届かず、来場所の大関復帰はなくなった。

 関脇高安(27=田子ノ浦)は、前頭3枚目宝富士(30=伊勢ケ浜)を押し出して11勝目、自身の連敗を3で止めた。宝富士は8敗目で負け越し。

 小結御嶽海(24=出羽海)は、前頭6枚目千代の国(26=九重)を押し出して8勝目、昨年11月の九州場所以来、2度目の三役で初の勝ち越しとなった。

 前頭10枚目栃煌山(31=春日野)は、同13枚目貴景勝(20=貴乃花)にはたき込まれて12日目から3連敗で10勝4敗。貴景勝は2桁10勝目。

 人気力士の前頭5枚目遠藤(26=追手風)は、同9枚目輝(22=高田川)に押し出され7敗目。同じく新入幕の前頭12枚目宇良(24=木瀬)も、同16枚目錦木 (26=伊勢ノ海)に押し出されて7敗目、ともに千秋楽に勝ち越しを懸ける。

 14日目を終え1敗は照ノ富士、2敗で稀勢の里となった。