大相撲夏場所(14日初日、東京・両国国技館)で昨年夏場所以来、丸1年ぶりとなる38度目の優勝を目指す横綱白鵬(32=宮城野)が10日、同じ東京・墨田区内にある九重部屋で出稽古を行った。

 激しい突き、押しできっぷのいい相撲を取る東前頭筆頭の千代の国(26=九重)を三番稽古(同じ相手と何番も連続して取る)の相手に指名。伸ばした腕を下から外され体を泳がされたり、いなされて逆転された相撲を落としたが、11番取って9勝2敗で“小手調べ”を終えた。

 先場所は稀勢の里(30=田子ノ浦)が初日、東前頭筆頭の豪風(37=尾車)と対戦。先場所と同じ取組編成なら、西2枚目の横綱に位置する白鵬は初日、東前頭筆頭で初顔合わせとなる千代の国と当たる。横綱・大関戦は未経験の千代の国の、お手並み拝見…といったところだが、このことには「さあ、どうかな」と白鵬ははぐらかした。

 ここまでの調整は順調で「(連日)いい汗をかいていると思います。(場所前稽古の)ピークは過ぎて、今は落とし気味に入っている段階」と仕上げに入っている。話題は横綱2場所目の稀勢の里に集まるが「『まだ、ここにいるんだよ、オレが』というのを最後に見せつけたい」と、やすやすと主役の座を譲るつもりはないようだ。