山本彩(23)と並ぶNMB48の両輪の1人、渡辺美優紀(22)が9日、大阪・NMB48劇場で卒業公演を行い、山本ら同期の1期生が駆けつけ、耐えきれずに涙した。

 「泣きたくなかってんけど、なんか、みんなの顔見たら安心してきた」

 山本ら同期10人がステージに上がり、「卒業旅行」を歌った場面。出だしの山本に続き、渡辺の出番で、その声が震え始めた。

 7月の卒業コンサートでは、同じ場面で歌い出しの山本が崩れ落ち、渡辺は歌いきったが、今回はその逆。渡辺はその後、手で顔を覆い、涙に暮れ、山本が駆けより腰を抱き、岸野里香(22)は渡辺の涙をふいてあげ、フォローした。

 渡辺は「卒業を発表してから、自分が思っている以上に、メンバーやスタッフに支えられていたんだなって気づいた。全然、1人じゃないんだなって。あとで気づくもんなんですね」と、感謝の言葉を並べた。

 湿っぽいムードを嫌った渡辺は、最後に「わるきー」を選び、仲間とともにパフォーマンス。「幸せなアイドル人生でした~!」と叫び、満員の客席に手を振った。

 また、この日、センターを務めた最後のシングル「僕はいない」が、オリコン週間ランキングで、初登場首位を記録したことで、祝福のくす玉も割られ、渡辺は「ほっとしています。これからもNMB48をよろしくお願いいたします」と頭を下げた。

 さらに、7月の神戸での卒業コンサートがDVDとして、渡辺の誕生日の9月19日に発売されることも発表され、渡辺は「絶対、買ってください!」と最後のお願いもしていた。