AKB48の中国・上海版、SNH48が12日、上海市でデビューした。オーディションで選ばれた中国と台湾の若者たちで結成。日中関係は悪化したものの、中国で根強い日本のアイドル文化への憧れに応えた形だ。この日夜の初公演ではAKBのヒット曲「ヘビーローテーション」の中国語版などを披露。メンバーの24人は記者会見で「SNH48がどんどんすごいグループになるよう、みんなで頑張りたい」などと1人ずつ抱負を話した。

 今春には上海市でSNH専用の劇場も開設し、ファンとの握手会なども各地で実施する。海外版AKBとしてデビューしたのはインドネシア・ジャカルタの「JKT48」に次いで2グループ目。

 ただ日本のAKBから移籍した鈴木まりや、宮沢佐江の2人は「(中国で芸能活動するための)ビザがまだ発行されていない」(運営会社)との理由で、表向きの活動はできないという。

 AKBは中国の若者の間でも人気がある。メンバー募集には3万8000人余りが応募。中国の5都市で開かれたオーディションを経てメンバーが選ばれた。