AKB48公式ライバルグループの乃木坂46が、8月10日に行われる「東日本大震災復興チャリティー2012神宮外苑花火大会」(日刊スポーツ新聞社主催)に初出演することが15日、決定した。AKB48は8月末に初めての東京ドーム公演を行うが、乃木坂46はグループ結成から1年、デビューから半年で、約3万1000人を収容する神宮球場のステージに立つ。

 乃木坂46のこれまでのイベントで、観客の最多動員は約8000人だった。秋田県出身で、シングル3作連続センターの生駒里奈(16)は「地元の由利本荘市の人口がだいたい5万人だから、その半分以上ってことですか!?

 想像できない…」と驚いた。3万1000人という数字は、それだけ衝撃が大きいようだ。

 一方で、キャプテンの桜井玲香(18)は「すごくいいチャンスだと思います」と力強い。神宮球場には、ほかにナオト・インティライミやmihimaru

 GTらが出演するが、「タイプの違うアーティストの方々と一緒に出させていただくので、いろいろなお客さんにアピールできると思うんです。全員に乃木坂46のファンになって帰ってもらいたいです」と、気合十分だ。

 神宮花火大会のステージには09年にAKB48、10年にSKE48、昨年はももいろクローバーZが出演するなど、アイドルグループの「登竜門」的なイベントになりつつある。生駒は「きっと“御利益”があると思うんです。私たちもこれをきっかけにさらに有名になれるように、神宮の神様にお祈りしながら全力で踊ります!」と笑った。今回は秩父宮ラグビー場で、SKE48が2度目の出演を果たすが、桜井は「SKE48さんに負けないように、神宮球場を盛り上げます!」と言い切った。

 結成から1周年となる8月22日には3枚目のシングル「走れ!Bicycle」をリリースし、2枚目の「おいでシャンプー」に続くオリコン週間ランキング1位を狙う。同24日には、AKB48が05年12月に結成して以来の目標、東京ドーム公演を果たすが、同グループは結成1年目で球場ライブなど考えられない状況だった。比べて乃木坂46の成長速度はすさまじい。この勢いに乗って、神宮の真ん中にどでかい1発を打ち上げる。【横山慧】