AKB48の柏木由紀(21)が、初主演ドラマで「特殊な能力を持つ別れさせ屋」を演じることが27日、分かった。来年2月6日発売のソロデビュー曲(タイトル未定)を主題歌にした来年1月期のテレビ東京系連続ドラマに主演することは決まっていたが、このたびタイトルが「ミエリーノ柏木」に決定。「握手会の女王」の異名を持つ柏木にちなみ、握手をすると相手の近未来が見える女性を演じる。同ドラマは1月11日に開始で全12話、金曜深夜0時52分から放送される。

 柏木が演じるのは、「別れさせ屋」を裏稼業とするカフェの店員「柏木」。仕事を通じて、様々な事情を抱えた男女の恋愛を目の当たりにし、「恋とは何か」「愛とは何か」と考えながら少しずつ恋愛の本質を理解。人間的に成長していく姿を描く。

 企画、原案担当はAKB48プロデューサーの秋元康氏で、柏木が丁寧で親切なファンへの対応から「握手会の女王」と呼ばれていることも、物語の要素になっている。主人公は、手を握ったり触れたりするだけで、相手の恋愛にまつわる近未来が見えるという特殊能力を持つ。だが、近未来を見ても、それが幸せな結末を示すのか不幸な結末を示すのか分からないという「恋愛音痴」。それまでも、清純派アイドル柏木の個性が反映されているという。

 柏木を「優等生」と評価する秋元はドラマの企画意図を「柏木、『優等生』すぎて、変な男にだまされなければいいけどな。悪い男に対する免疫がないから。柏木に、恋愛とは何か?

 を学習させようと、このドラマを企画しました」と説明した。AKB48メンバーでいる限り恋愛禁止だが、ドラマを通じて女性としての成長も期待しているようだ。そんな秋元氏の親心を受け、柏木は「不安は大きいですが、このドラマで新しい自分を見せられたらいいなと思っています!『ミエリーノ』を来年の流行語にしていきます!」と宣言した。

 ソロデビュー曲は同ドラマの主題歌に決まっており、柏木にとっては、ステップアップのビッグチャンス。佐野史郎(57)やキングオブコメディ今野浩喜(33)ら個性的な共演者とともに、ドラマを通じてアイドル、歌手、女優、女性として成長を期す。