野坂昭如氏原作の映画「火垂るの墓」(日向寺太郎監督)の初日舞台あいさつが5日、東京・岩波ホールで行われた。太平洋戦争末期の幼い兄妹の悲劇を描く名作で、飢えの末に亡くなる節子を演じた畠山彩奈(5)は「リヤカーに乗って面白かった」と話し、母親役の松田聖子、親せきのおばさん役の松坂慶子について「(松坂は)怖くて、本当に泣きました。聖子さんには折り紙で鶴やラッコを作ってもらった」。デビュー作となる国広富之の娘、谷内里早(14)は「無我夢中でした」と振り返った。