受刑者たちが食の思い出を語る異色グルメ漫画「極道めし」が映画化され、来年公開されることが30日、分かった。原作者の土山しげる氏(協力・大西祥平氏)が、06年6月に雑誌「漫画アクション」で開始した連載で、極道たち5人が、味わってきた“うまいもの自慢”で競い合うストーリーだ。料理人が主人公ではないのはグルメ漫画では珍しいが、その背景にある人間ドラマが感動を呼び、宝島社主催の08年「この漫画がすごい!オトコ編」で7位に入った。

 主演永岡佑(たすく=28)や勝村政信(47)らが懲役3~6年の受刑者役を務め、正月のおせち料理を巡り、メシ話を展開する。母親や恋人が作ってくれたホットケーキやラーメン、家族で行った海辺のバーベキューなど、思い入れたっぷりに語っている。