航空業界の内幕をユーモアを交えて描いた映画「ハッピーフライト」(矢口史靖監督、11月15日公開)のプレミアイベントがこのほど、米シアトルのボーイング本社にある飛行博物館で行われ、キャビンアテンダント(CA)役の女優綾瀬はるか(23)と矢口監督が出席した。ボーイング社のジャンボ機を使って撮影したこともあり、シアトル本社での特別イベントが実現。機体を組み立てたボーイング社の社員や家族ら約200人が招待され、上映前には綾瀬と矢口監督による紙飛行機の作り方の伝授も行われた。

 初めて英語での舞台あいさつに挑戦した綾瀬は、温かい雰囲気に包まれ緊張感はなかったという。「実機で撮影したので暑くて、息苦しくて大変でした。(CAを演じて)勝手に親近感がわいて、飛行機に乗った時は、動きとか見ていました」。「ボーイングの方々に受け入れてもらえるか不安だった」という矢口監督は、上映後の鳴りやまない拍手に感動。「やった!

 と思いました。本職の方々に喜んでもらえて非常にうれしいです」とホッとした表情を見せた。上映後のレセプションでは、綾瀬と矢口監督にジャンボ機の模型が贈られた。

 また、11月7日には世界初となる特別チャーター便での“上空試写会”も行われる。羽田から関空までの約3時間の特別ルートでのフライト中に同作を観賞。関空ではキャストや監督らと飛行機を綱で動かすイベントも行われる。【千歳香奈子】